こんにちは
そろそろ冬も終わりそうですね。もうちょっと滑りたいけれど、水上(みなかみ)は雨です。
こうなってくるとラフティングかなと思ってしまいますが、今日は冬のお話。
普段は水上ベースでバックカントリーのガイドをしていますが、今シーズンは、雪崩のコンサルティングをしているカナダの会社と契約し、妙高のアライリゾートというスキー場でavalanche forecaster という雪崩の対策をする仕事をしています。
簡単に内容を説明すると、朝までの降雪量や、風、気温などの近隣のエリアも含めた情報を集め、さらに今後の気象変化も考慮して、その日、または今後、どのような雪崩が、どのような場所で、どのくらいの規模で、どのぐらいの可能性で発生するかを考え、その日の雪崩安全対策のプランをたてます。そして、そのプランに基づき爆薬やスキーカットにより人工的に雪崩を発生させたり、コースやエリアの閉鎖をしたりします。
雪崩をおこした後は、滑りまわってヒャッホーしたり穴を掘ったりしながら積雪情報を集めてまわります。そして1日の終わりにその日の評価をして、翌日のプランに繋げます。この情報は雪崩ネットワークの専用の掲示板にアップして情報の共有をしています。自分たちだけで集められる情報には限界があるからです。
この作業はバックカントリーのガイドも一緒です。ガイドは爆薬等を使わない代わりに、大きな雪崩が起こりやすそうな場所を避けたり、危険な場所の滞在時間を短くしたりの、リスクを減らした行動をするわけです。スキー場ではそんな場所を先回りして落としてしまいます。
どうにもならない時は、ロープなどで閉鎖してしまうわけですが、スキー場のコース閉鎖は雪崩以外の理由の時も多々あります。規制を守ってお楽しみください。
また、アライはハイクアップをしないと滑れないエリアもあります。
シールやスノーシューの練習もできる、変わったスキー場なので遊びに来てください。自称外資系コンサルからの情報でした